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2023.10.20
賃貸物件における排水詰まりトラブルについて
排水が詰まったようで水の流れが悪くなっているという内容のことはよくあります。長い年月が経てば、色々なものがこびりついて水の流れも悪くなります。
しかし、実際のところ排水の詰まりは借主さんの過失の方が圧倒的に多いです。
排水が詰まってしまった場合、借主さんに過失があれば借主さんの費用負担、借主さんに過失がなければ大家さんの費用負担となります。
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排水の詰まりの原因は?
まず、排水の詰まりの原因はほとんどが以下のような場合です。
・油脂類の蓄積(キッチンに多い)
・髪の毛・繊維類の配管への付着(浴室に多い)
・異物による排水不良(経験則上一番多い原因)
・排水管の勾配が不適切
・配管の腐食等
・植物の根の侵入
上の3つは、借主さんの原因によるものなので借主さんの費用負担になります。下の3つは建物等の不具合なので大家さん負担になります。
薬剤を使って排水管の汚れを取る
キッチンで洗い物をすれば、少なからず油脂類は流れていきます。油脂類は22℃から45℃ぐらいで凝固すると言われていますので、流している間に凝固し溜まっていきます。これらの汚れが配管に付着すると、さらに付着しやすくなり排水が詰まるということになります。
油脂類の使用頻度にもよりますが、定期的に薬剤などを使って排水管の汚れを取るように心掛けてください。
髪の毛や繊維類の付着が原因で排水が詰まったときに、ほとんどの人が「いつも掃除している」と言いますが、そのほとんどの人が表面上だけいつも掃除しているというのが現状です。
髪の毛や繊維類は見える範囲でしっかりと取っていたとしても、流れていく髪の毛や繊維類を全て拾い上げることは不可能です。排水部分の中に付いている容器なようなものを外して、奥の配管に手を入れてみれば分かると思いますが、かなりのぬめりと髪の毛が詰まっています。これらを除去しなければ排水は詰まっていきます。
これらも、定期的に薬剤などを使って排水管の汚れを取るように心掛けてください。
最近は、こうした薬剤が発達したせいか、油脂類や髪の毛などが原因で排水が詰まったという事例が減っているような気がします。
入居者さんたちがしっかりと掃除等をしていただけていることはありがたいことです。
実は、異物による排水不良が一番多い
経験則上、排水の詰まりの原因で一番多いのは、異物による排水不良のような気がします。
ほとんどの人が「普通に使っていたのに急に排水が詰まった」と言いますが、気付かないうちに何かを流してしまっているのです。例えば、化粧品のキャップなどでも排水が詰まってしまいます。子供の玩具類もそうです。
小さい異物が発端となり、そこに汚れがあっという間に溜まって詰まっていきます。
こんなものまで流している
過去には、こんな物流したら詰まるに決まっているだろと思うこともあります。
トイレの水が流れないから業者に見てもらったら、中からタオルやペットの糞尿シート、割りばし・・・。もう過失というより故意ですよ。
こういう物を流す人に限って「トイレが使えなくって困っている!早くしろ!」とまるでクレームです。こんな物を流したら詰まるに決まっています。
もう少し常識をもってもらいたいものです。
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