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2024.01.30
管理費とは?共益費とは?管理費と共益費の違いとは?
管理費・共益費とは?
管理費・共益費についてですが、不動産公正取引協議会連合会によりますと、
管理費とは「マンションの事務を処理し、設備その他共用部分の維持および管理をするために必要とされる費用をいい、共用部分の公租公課等を含み、修繕積立金を含まない」とされています。
一方、共益費とは「借家人が共同して使用又は利用する設備又は施設の運営及び維持に関する費用をいう」とされています。
分かりやすく言いますと、
管理費、共益費ともに、物件を維持管理するためにかかる費用のことです。具体的には、管理員の人件費、共用スペース(エントランス、廊下、階段、ゴミ置き場等)の清掃費や電気代、浄化槽やエレベーターなどの定期点検、保守点検などが含まれています。管理費・共益費の違いは?
では管理費と共益費に違いはあるのでしょうか?
上記のように、管理費も共益費も物件を維持管理するためにかかる費用です。
つまり、賃貸物件では管理費・共益費と別々で記載されていますが、賃貸物件では管理費も共益費も同じ意味だととらえてもいいでしょう。違いはないと考えてもいいでしょう。
ただし、分譲マンションの管理費と賃貸物件での管理費・共益費は異なった部分もありますので、同様にとらえないほうがいいでしょう。
管理費・共益費がないとお得?
賃貸物件の場合ですと、管理費・共益費なしという物件もあります。不思議ですよね。管理費・共益費があったりなかったり、ないなら物件を維持管理するための費用はどうしてるんだろう?など疑問が生じます。
では、管理費・共益費がないのはなぜなのか?
これは、賃料に管理費・共益費が含まれているからです。つまり、管理費や共益費がないというのがお得かというと、そういうわけではありません。
また、管理費・共益費がないと、物件を維持管理が手抜きになっているのではないかと疑問に思っている方も多いです。
管理費・共益費ががないからといって、物件を維持管理をしていないわけではありません。管理費・共益費が賃料に含まれているので、管理費・共益費の違いによって物件の維持管理に影響はありません。
もし、物件の共用部が汚かったりしたら、それは管理費・共益費の問題ではなく、貸主の問題です。
管理費・共益費がある場合とない場合の違いは?
賃貸物件を探す際に、条件として月々いくらと設定するかと思います。
その際には、賃料だけでなく管理費・共益費もプラスして月々の支払額を考えるようにするといいです。
例えば、
Aマンションは、賃料80,000円、共益費5,000円
Bマンションは、賃料85,000円、管理費・共益費なし
この場合は、AマンションもBマンションも月々の支払いは同じなので、賃料は同じと捉えてもいいでしょう。
ただ、月々の支払いが同じだとしても、契約時には、賃料の安いAマンションのほうが費用が低くなります。
Aマンション、Bマンションともに敷金1ヵ月、礼金1ヵ月、仲介手数料1ヵ月+税という同じ条件で比べてみると、
Aマンション 敷金80,000円、礼金80,000円、仲介手数料88,000円
Bマンション 敷金85,000円、礼金85,000円、仲介手数料93,500円
となります。
※その他、保証会社委託料にも差が出ます。
個人的な意見なのですが、
月々の支払い額(賃料+管理費・共益費)が同じぐらいで複数のお部屋で迷っている場合、契約時の費用が高いか安いかで最終決断をするのはどうかと思います。
契約時の費用で選ぶより、設備や近隣環境、駅までの距離、間取といったその他の条件を重視すべきかと思います。入居してからあのとき契約時の費用をケチらなければと後悔した方々の話をよく聞ききますので。