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2024.03.24
賃貸物件ではフローリングの傷には要注意!
最近、賃貸物件にお住いの方は、色々知識があるようで、「経年」だの「通常」だのという単語をお使いになる方も増えています。
いわゆる「貼物」といったクロスやCFは6年で経年となるのは確かです。
しかし、フローリングや建具といったいわゆる「硬いもの(部分補修が可能な部位)」に関しては「経年」はないと考えていた方がいいかと思います。
フローリングの傷は借主の過失
フローリングに傷を付ければ、「借主の過失」となり補修費用がかかります。
国交省のガイドラインでも、「建物本体と同様に長期間の使用に耐えられる部位であって、部分補修が可能な部位、例えば、フローリング等の部分補修については、経過年数を考慮することはなじまないと考えられる。」となっています。
実は、この補修費用は皆さんが思っているよりも高いです。
傷の大きさ、程度などによりますが、安くて7,8千円、私が知っている中で最も高かったのは10万円ぐらい(特殊なフローリングのため少し割高でした)です。
フローリングに傷を付けないように予防する
賃貸物件では、フローリングに傷を付けないよう、あらかじめ予防することが必要となります。
引きずれば、当然傷は付いてしまうので、引きずらないようにする、また家具の足に何かを付けておくなどは最低でもしたほうがいいでしょう。
椅子はよく動かすものなので、椅子の下には、何か敷物をしておいたほうがいいかもしれません。
特に、キャスター付きの椅子などの場合は、必ず敷物を敷いておいた方がいいでしょう。間違いなくフローリングを傷付けることになります。
小さいお子様がいるご家庭は、お子様が遊ぶ場所には敷物を敷いておいた方がいいでしょう。お子様が直接フローリングを傷付けることはないかもしれませんが、おもちゃなどで遊べば、おもちゃなどでフローリングを傷付けることになります。
フローリングだけでなく建具なども要注意!
フローリングだけではなく、硬いもの、例えば建具(扉や引戸など)も傷を付ければ補修もしくは交換費用がかかります。
補修で済めばいいのですが、建具類の場合は交換になってしまうことが多いです。
建具は、1枚うん万円かかることになります。また、建物によっては市販されていない特注のサイズのものもあり、こうなると5万円以上することもあります。
お子様が建具類に落書きなんぞしたもんなら、交換費用は間違いなくかかります。
以前、退去立会いをしたお部屋で、7枚の建具に穴や傷などがありました。この入居者さんは、7枚の建具交換以外にも諸々ありますが、預かっていた敷金では足りなく、30万以上の費用を支払うことになりました。
このように、硬いもの(国交省のガイドラインでは「経過年数を考慮するにはなじまないもの)は、傷を付けると高くつくので、要注意です。