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2024.04.09

「賃貸退去時の修繕費トラブル 相談1万件超」という見出し

退去時 トラブル 相談
 先日、という見出し(産経新聞)が、yahooニュースにありました。

 この記事によると、国民生活センターや消費生活センターなどに寄せられる「賃貸住宅の原状回復トラブル」の相談件数は、令和5年度の3月10日時点で1万1531件に上るようです。

 この数字がどの程度多いのかよく分かりませんが、記事にするぐらいだからかなり多いのでしょう。
 これは、借主さんたちの知識が増えたからこそだと思います。大家さんや不動産会社が、国交省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を超える請求をしていることに、おかしいと判断できる人が増えているのだと思います。借主さんたちに知識があることは対等でいいことだと思います。

 ただ、記事をよく見ると、「賃貸退去時の修繕費トラブル 相談1万件超 「勘違いしやすいケース」把握をと。勘違いしやすいケースを把握しよう!みたいな内容も含まれていました。

 実際、退去立会いをしていると、このガイドラインやネット情報などから、勘違いして理解している人、間違った理解をしている人が増えているのも事実です。
 見出しに「勘違いしやすいケース把握を」とあるように、勘違いをしている人が増加することで、トラブルも増加しているのでしょう。

※この記事での「勘違いしやすい修繕・処理費用ランキング」
 借主が負担する項目
 1位 専用庭の雑草処理
 2位 雨の吹込みが原因の床の色の落ち
 3位 結露によるカビ・シミ(物件構造に起因しない)
 4位 エアコンの漏水が引き起こした床の傷み
 5位 水回りの水垢やカビ
 貸主が負担する項目
 1位 ポスターを張った画びょうなどの穴
 2位 下部を設置してできた床などのへこみ
 3位 冷蔵庫が原因の壁の電気焼け
 4位 エアコン設置による穴や跡
 5位 漏水したエアコン(備え付け)の修理・交換代



 そして、この記事には、12年暮らしていた女性が原状回復費用として請求された中に、壁のクロスの貼替費用が約13万円含まれていたという実例が書かれていました。

 この実例を見て、いまどきまだこういうヤクザのような請求の仕方をする大家さんもしくは不動産会社があるんだと、逆の意味で感心してしまいました。
 私は、12年暮らしていた人に対して、クロスの貼替費用を全額請求する勇気はありませんので。

 ちなみに、私は、もし借主さんから訴えられても何の問題のない範囲で原状回復費用を請求させていただいています。大家さんにもご理解いただいていると思っています。

 もし、退去時に原状回復費用をなるべく払いたくないというのであれば、借主さんは借主の善管注意義務をしっかり守ってください。簡単にいえば、借りたときから常日頃きれいに丁寧に使ってください。

 私の経験上、退去時の原状回復費用についてクレームを言う人は、部屋が汚い人の方が多いです。普段からお部屋を掃除していないような人が多いです。普段から掃除をするのは借主の義務です。借主の義務を守らず、経年だ、通常損耗だと。開いた口がふさがりません。

 普段からどうやって生活すればいいか、退去時に余計な費用をかけたくないなど、詳しくは弊社HPに書いてありますので、参考にしてみてください。

 



 



 



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