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2023.11.26
「壁に亀裂(クラック)ができました」という報告
入居中の方から、
「部屋の中の壁に亀裂ができたんですけど」
という連絡がきました。
普通の人からすれば、部屋の中の壁に亀裂ができるとびっくりなことです。
私もこの業界に入りたての頃は、この建物大丈夫なの?という勘違いをしていました。
壁のクロスに亀裂(クラック)が入る理由
部屋の中のクロスに亀裂ができる、いわゆるクラックというものですが、実は結構よくあることなのです。
壁や天井のクロスを貼るためには、壁にクロスを貼るためのボードを貼ってあります。建物が微妙に動いたりすると、このボードが少しずれたりします。
これが原因で、クロスに亀裂、クラックができるのです。
建物を建てたあとは、建物が落ち着くまでのしばらく間は微妙に建物が沈んだりと、微妙に動くようです。また、建物が少しずつ歪んだりということもあります。
これらは、人にはまったく感じないほどの微妙なもので、建物自体に影響するものではありません。
部屋の中の異常は報告を
た だ、これを読んで、何だ大したことないんだ、と報告を怠ることはしないでいただきたいのです。
あくまでも、ボードのずれによるクロスの亀裂(クラック)の可能性が圧倒的に多いということで、他に原因があるかもしれないからです。
この亀裂(クラック)の原因が、建物の異常によるものだとしたら・・・。
借主さんには報告義務があります
借主さんには報告義務があります。この義務を怠り被害が拡大すると借主の過失を問われることになります。
例えば、雨漏りしているようだけど生活する上で大したことはないと判断して報告義務を怠った結果、壁が腐ったりしたら、この壁が腐ったことは建物の劣化による雨漏りが原因ではありますが、借主さんが雨漏りを報告していれば壁は腐らなかったわけですから、借主の報告義務違反となり、借主の責任にもなります。
なので、壁クロスの亀裂(クラック)も万が一を考えれば、大家さんの立場からすると報告をしていただけると大変助かります。
大家さんとしては、報告を受けたクラックが大したことないのか否かを専門業者に見てもらい判断できます。
借主さんは、是非ご報告をお願いします。