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2023.08.27
漏水による被害はえらいことになることも
集合住宅では、ごく稀にですが、「天井から水が漏れてくる」ということがあります。いわゆる漏水です。
漏水の原因は様々ですが、たいていの場合は、過失です。
場合によっては、とんでもない被害になることも・・・。
私が見てきた漏水を紹介します。
水を出しっ放しで出かけた
お風呂の水を出しっ放しで出掛け(本人は水を止めていたつもりでした)、水の放出量が排水量を上回っていたため、浴室から水が溢れ出し、下階へと水が流れていった事件です。
これは、私が知っている中では過去最大の被害でした。
夜中で不在のため水をすぐに止めることが出来ずに、下階の人は天井から水が雨のように降ってきて、当然寝てる場合ではないという状況で、さらには部屋の中で傘をさすという状況です。
この被害者は、家財道具もほぼ全滅、さらにはこの部屋に住み続けることはできないため、引っ越せざるを得なくなりました。
温水洗浄便座の取り付けミス
天井が湿っているという報告でした。
実際には、天井が湿っているだけではなく、天井に水が溜まっていました。あと少し遅ければ、下階への漏水がもっと酷いことになっていたことでしょう。
原因は、温水洗浄便座の取り付けの際に、しっかりと取り付けができていなかったようで、水が少しずつ漏れていたようです。さらに、取り付け後に数日留守にしたということで水漏れに気付かなかったのです。
温水洗浄便座を個人で購入して取り付ける場合は、かなり気を付けて取り付けることが大切です。また、取り付け後は水が漏れていないかをしっかりと確認することが大切です。
洗濯機の排水ホース、給水ホースが外れる
最も多いパターンです。
長年同じ部屋で生活すると、排水ホースの取り付けの不備、排水ホースの劣化、エルボの劣化などが原因で、排水ホースが外れてしまうことがあるようです。
排水ホースが外れてしまえば想像がつくと思います。
外れたことにすぐに気が付けば洗面所がびしょびしょにという状況で済みますが、外れたことに気付かず、洗濯機を回し続ければ・・・。
洗濯機の給水ホースが外れるという事例は最近はほとんどないようです。
今は昔と違って、水道の蛇口自体に水漏れ防止ストッパー付きのニップルがほとんどで、給水ホースが外れても蛇口から水が漏れない仕組みになっていることが多いです。
ただ、ほとんどの人が洗濯が終わっても蛇口を閉める人はいないと思いますが、水を出しっぱなしの状態というのは常に2,3Kgの鉄アレイをぶら下げている状態と同じぐらいの水圧がかかっています。劣化、老朽化すれば当然壊れて外れることもありえます。
万が一に備えて、洗濯が終わったら、蛇口を閉める癖を付けておくことが大切です。
まとめ
上の事例から思うことは、
①水を使っているときは不在にしないこと
②水回りのものを交換したときは要確認すること
ということが見えてきます。
漏水を起こすと、場合によっては大事件です。
上階ほど下階の被害が増えます。例えば、5階の人の過失による漏水だと、酷いときは1階から4階までの人が被害にあうことも。とんでもない大迷惑です。
水関係は常に注意するようにしてください。