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2024.07.26
床がCF(クッションフロア)等の場合、変色に要注意!
床がCF(クッションフロア)等の貼物の場合、家具類を置くと跡が付きます。
賃貸の場合、この家具類の置き跡は借主の過失にはなりません。
凹み跡ができたらどうしよう?と心配していた方はご安心ください。
置き跡が借主の過失になったら物を置くことが出来なくなりますもんね。
しかし、家具類の置き跡だけでなく、この凹み跡周辺が変色してしまったら・・・。
これは、残念ながら借主の過失になります。
床がフローリングでなく貼物の理由
実は賃貸物件では、床がフローリングでなく、CF(クッションフロア)等の貼物が結構多いのです。
これは、いくつか理由があります。
もともとフローリングだったが、傷が多くなり補修や張替に多額の費用がかかるため、CF(クッションフロア)等を貼ってしまうことがあります。
また、和室から洋室へ変更する際に、フローリングにするよりもCF(クッションフロア)等の貼物のほうが安価だからです。
また、アパートなどの場合は、フローリングよりもCF(クッションフロア)のほうが下階への音や振動が防げることも理由の一つです。
CF(クッションフロア)等には家具類の置き跡が付く
CF(クッションフロア)等の貼物は柔らかくクッション性があるため、重いものを置くと凹み跡ができます。
「ベッドを置いたら足跡が付きそうなので、何か敷いたほうがいいですか?」
と質問されたことがあります。
安心してください。
賃貸では、物を置いたときの凹み跡は借主の過失ではありません。
いわゆる、通常損耗の範囲内です。
もし、物の凹み跡まで借主の過失にされたら、部屋の中に家具類を一切置けなくなってしまいます。
CF(クッションフロア)等の凹み跡はいいけど、変色は過失です!
ところが、退去立会いをすると、凹み跡だけでなく、凹み跡周辺が変色していることがあります。
残念ながら、この変色は通常損耗ではないため、借主の過失になります。
生活する上で家具類を置くことは当たり前のことなので、家具類の凹み跡は通常使用範囲内ですが、床が変色することは通常使用範囲内ではないのです。
特に変色箇所が多い場所は、洗面所です。
洗面所の床はほとんどがCF(クッションフロア)で、しかも石鹸、洗剤、シャンプー、コンディショナーなど薬品系を多く扱うため、こぼした後放置するとCF(クッションフロア)は変色してしまいます。
こうした液体をこぼしたら、すぐに拭き取るようにしてください。放置するとあっという間に変色してしまいます。
次に多いのは、家具類の足にゴム類を付けていた時です。
普段から掃除をこまめにしたり、家具類を動かししていれば大丈夫でしょうが、入居中ずっとそのまま置いておくと、ゴム類が溶けたりして床に付いてしまうことがあります。
また、洗面所やキッチンに敷くマットなども変色の原因となり得ます。
普段からこまめに清掃をしていてマットを替えたり、上げたりしていれば問題ないと思うのですが、敷きっぱなしにしているとマットを敷いていた跡がくっきりとできることがあります。
家具類を置いていただけなのに置き跡が変色することもあります。
これは原因が定かではないです。
私の主観的予想ですが、家具類の足裏に塗料等が付いており、これがCF(クッションフロア)と化学変化を起こして変色するのでなかろうか、と思っています。
置きっぱなしを避けるしかない!?
では、どうすればCF(クッションフロア)等の変色は防げるのでしょうか。
という質問をよく受けますが、私個人の見解としては、付着させっぱなしにすればするほど変色する可能性があると思いますので、置きっぱなしを避けるしかないとしか言いようがありません。
掃除をする際にこまめに確認したり、たまには(例えば大掃除のときなど)、持ち上げて確認してみるとか、少しだけ位置をずらすなど。
これで完璧に変色を防げるかどうかは定かではありませんが、いくらかの防止にはなると思います。
まとめ
・CF(クッションフロア)等の物の置き跡(凹み跡)は借主の過失ではありません。
・CF(クッションフロア)等が変色していまうと借主の過失になります。
・CF(クッションフロア)等を変色させないためには、置きっぱなし・敷きっぱなしにせず、たまには持ち上げてみたり、少し位置をすらしてみましょう。