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2023.09.01
ペット可物件が足りない!
賃貸物件でペットを飼うことができる物件は、全体の10%から15%ぐらいと言われていて、ペット可物件が足りていないと言われています。
※私個人の感覚では、もう少し少ないかなと思っていましたが。
つまり、ペットを飼っている方が賃貸物件を探す際には、一般的な賃貸物件探しに比べると、約10分の1のペット可に限定して、その物件の中から探さなければなりません。
ペットを飼っている方が賃貸物件を探すには一苦労です。
本当にペット可物件は少ないの?
本当にペット可は足りていないのでしょうか。一般社団法人ペットフードによる2022年全国犬猫飼育実態調査結果を見ると、
・犬 約705万頭 一世帯あたり平均1.25頭 つまり約560万世帯。・猫 約883万頭 一世帯あたり平均1.75頭 つまり約500万世帯。
日本全体の世帯数は約5570万世帯。とすれば、犬や猫を飼っている世帯の割合は、
・犬を飼っている世帯は全体の約10%
・猫を飼っている世帯は全体の約9%
つまり、犬や猫を飼っている世帯は全体の約19%となります。
※犬と猫の両方を飼っている世帯もありますので、実際は約15から17%ぐらいでしょう。
こうしてみると、やはり数字(ペットを飼っている世帯の割合)から見ても、賃貸物件のペット可物件は少ないと言えます。
ペット可物件が少ない上に、さらに条件面が・・・。
数字(ペットを飼っている世帯の割合)からペット可物件が足りていないということが分かりますが、さらに実際の物件探しの実状を見ると、さらに足りないのではないかというこがあります。
ここからは、私の個人的見解ですが、ペット可でも条件がありかなり限定されるのです。
・犬、猫などが限定されている。
犬は小型犬のみ、猫は不可等。
・多頭飼いできる物件が少ない。
犬猫合わせて1匹まで等。
・ペット可でも設備等条件が合わない。
物件が古くて今どきの設備がない。
こうした実情をみると、ペット可物件を探すのはかなりの苦労ということがお分かりいただけたでしょうか。
ペットを飼っている方はどうしているの?
私の経験上、ペットを飼っている方は、ペット中心で、その他設備等の条件はかなり目をつぶっているように思えます。駅までの距離、設備等、契約条件等などの自分の希望は後回しです。
そうでもしないと、住むところがないということです。
ただ、皆さんが言うには、ペットは子供と同じだから、子供中心で考えているのと同じということです。だから、自分の希望に目をつぶることができると。
ペットが増えている昨今、ペットを飼うのはいいのですが、賃貸物件でペットと暮らせるお部屋を探すのは一苦労です。
賃貸物件で生活している方は、ペットを飼うときには、後々のことをよく考えてから飼うようにしてください。
空室対策としてペット可に
大家さん側からすれば、これだけペット可物件が少ないのだから、ペット可にすれば空室対策になるのでは、と考えるのは当然でしょう。
大家さんの中には、過去にペット可物件で痛い目にあっているから、二度とペット可にはしたくないという方も少なくはありません。
しかし、ペット可で痛い目にあったことがない大家さんからすれば、ペット可にすることはメリットです。
ただし、ペット不可だった物件をペット可にする際には、あまり安易に考えないようにしてください。
原則として、ペット可にする場合は、入居者全世帯から許可をもらうことが得策です。
もし、ペット可にして、入居者の中にペットアレルギー持ちの人がアレルギーを発症してしまったら・・・。とんでもないことに・・・。
空室対策としてペット可はいいのですが、注意してください。