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2023.09.08
簡単にはがせる壁紙・シートなどについて
ここ数年、DIYが流行っているせいか、部屋を簡単に改装できる商品がたくさん出てきています。
中でも、簡単に剥がせる壁紙やシートなどについてですが、これが簡単に剥がせなくなり、退去時にとんでもないことになってしまうことが増えています。
勝手に改装するのは契約違反
まず、賃貸物件における部屋内の改装についてです。
一般的な賃貸借契約書では、部屋の改装などは大家さんの許可が必要となっています。 つまり、床、壁などを自分好みに変えることは大家さんの許可が必要なのです。
仮に、大家さんの許可なく勝手に変えてしまったら、それこそ契約違反です。
簡単に剥がせる壁紙やシートなら・・・
賃貸物件の壁は、ほとんどが白を基調としたクロスです。
中には、白ではなく自分好みの色にしたいと思っている人もいるかと思います。改装するには大家さんの許可が必要だし、かと言ってこのまま白のままだとイマイチだなと思い、「簡単に剥がせる壁紙やシート」に手を出す人がいます。
簡単に剥がせるみたいだし退去前に剥がせばいいや、と。
ところが、結構な落とし穴が待っていることに。
簡単に剥がせないどころか、剥がしたら傷ができた・・・
「簡単に剥がせる」と謳っていたから「簡単」だと思っていたのに、いざ剥がそうとすると簡単にはいかない。
なかなか剥がせない、
きれいに剝がせない、
剥がし跡が残ってしまう、
ちょっと無理に剥がそうとしたら下地が剥がれた・・・。
こういうことが多々起きています。
そもそも貼ってはいけない箇所に貼ったのか、長期間貼ったままのせいなのか、湿気など環境によるものなのか、原因は不明ですが。
下地が剥がれてしまえば、当然借主の過失となるので借主に費用負担が発生します。何の下地が剥がれた箇所によって費用にも格差がでます。
壁クロスならまだ安い方です。扉などの建具類の場合は場合によっては数万円かかってしまいます。
賃貸物件の部屋内の改装はお薦めできません
簡単に元通りになると思っていたのに・・・。
簡単にDIYができる、簡単に改装できるという商品は、賃貸物件ではお薦めできません。
退去までに、改装はしていたけどきれいに元通りにしていればいいのですが、元通りにできず、できないどころか傷まで付けてしまうことが多々あるのが現状です。
元通りにならない、傷まで付けてしまったとなれば、原状回復費用がかさみます。
部屋内を自分好みに改装したいと思っている方は、賃貸物件ではやらずに、戸建てやマンションを自分で買うまで我慢した方がいいと思います。